韓国人女性、母国語話す警官から「出入国違反の容疑」電話…77万円だまし取られる

大分県警は11日、県内在住の韓国人女性(30歳代)が、韓国の警察官を名乗る男らに現金77万円を詐取されたと発表した。県内では今年に入り、同様の手口で外国人が標的になる特殊詐欺事件が数件確認されており、県警が注意を呼びかけている。
発表によると、今月3日、女性に自称警察官の男から韓国語で「出入国違反などの容疑がかかっている」と、韓国からを示す電話番号で電話があった。その後、秘匿性の高い通信アプリ「テレグラム」に誘導され、検察関係者をかたる男からの要求を受けて同4、9日の2回、保釈金などとして指定口座に金を振り込んだ。会話やメッセージは全て韓国語だった。
県警安全・安心まちづくり推進室の長畑陽子室長は、「警察官がSNSで逮捕状を見せたり、金を要求したりはしない。母国の警察官を名乗る人物からでも、金を要求されたら家族や警察署に相談してほしい」と話している。