メタンガス検知場所には「立入禁止」の紙 測定増やし監視強化 万博

「立入禁止」「STOP! KEEP OUT!」。開幕直前に高濃度のメタンガスが検知された場所では、ふたを開けた状態のマンホールが柵で囲まれ、注意喚起の紙が張られていた。
付近にはカツサンドやかき氷などを売るキッチンカー4台が出店。来場者がベンチなどに座って食事を取っていた。60代女性は「こんなに近くで検知されたのか。何も起きなければいいが……」と話した。
万博協会によると、メタンガスは6日夕、会場西側のグリーンワールド(GW)エリアにある電気設備の地下ピット(空間)で検知。引火すれば爆発を起こしうる濃度だった。
近くでは2024年3月、トイレ工事中に溶接の火花が引火し爆発する事故が発生。再び高濃度のガスが検知されたことで、安全面を考慮し、修学旅行での訪問を取りやめる学校も出ている。
協会はガスの測定頻度を1日1回から3回に増やして監視を強化。毎日、ホームページの気象・安全情報で結果を公表する。13日は「安全にご来場いただけます」と記載した。協会幹部は「心配な人は来る前に確認してほしい」と話している。【鈴木拓也】