萩生田光一が主張「企業・団体献金」消滅の大弊害

政治ジャーナリストの青山和弘が政党や各界の論客をゲストに招き、日本の政治を深掘りする「青山和弘の政治の見方」。今回はゲストに自民党の萩生田光一・衆議院議員を迎え、くすぶり続ける「政治とカネ」問題などについて、じっくり聞いた。
※記事の内容は東洋経済の解説動画シリーズ「青山和弘の政治の見方」の下記の動画から一部を抜粋したものです。外部配信先では動画を視聴できない場合があるため、東洋経済オンライン内、または東洋経済オンラインのYouTubeでご覧ください。

――政治とカネの問題がくすぶり続けています。4月にも、かつて安倍派の幹部だった世耕弘成・衆議院議員の参考人招致が予定されています。こういった状況をどう見ていますか。
【動画を見る】くすぶり続ける裏金問題/役職停止処分が終了/旧安倍派vsそれ以外/商品券を配るセンスは…/見返り求める献金は断る/トランプ関税への対応策/減反政策の見直し【青山和弘の政治の見方(萩生田光一)】
参議院側で(参考人招致について)提案があって、よもや自民党まで全会一致で賛成するとは、私にはちょっと違和感がありました。
もしかすると参議院内部に「旧安倍派vs.それ以外」みたいな確執があって、パフォーマンス的に決定されたことかもしれないし、本当に世耕さんを呼んで話を聞かなきゃいけないのかもしれない。そこはわかりませんが、ではなぜこういう形で、なぜ世耕さんだけなんだと。
ほかにも関係者はいますし、それぞれ発言が違ったということであれば、なおさら全員呼ばないと不公平感があるように感じます。
――旧安倍派の裏金問題はまだ全容解明に至っていません。追及はまだまだ続いていくと。
終わりはきっとないんだと思います。間違いを起こしてしまったのはわれわれのグループ(旧安倍派)です。私も含めてメンバーの多くは、派閥のルールをしっかり守っていたんだけど、そのルールそのものが間違っていた、違法だったという事態でした。
だから自分たちとしても「え?」というところがあったんですが、俯瞰して見ると国民の皆様の政治不信を招くことになってしまったし、その責任は重大だと思っています。どこかで終わりではなくて、一人ひとりがそれぞれの政治活動を通して信頼を回復していくほかないんだろうと。
派閥にはいい面もあった
――そんな中で「10万円の商品券」問題が起きました。今回、石破茂総理が新人議員に配布したという個別の問題だけでなく、自民党で綿々と続いてきた体質への批判も集まっています。