「時間がない、早い解決を」 曽我ひとみさん、拉致被害者救出を訴え

北朝鮮による拉致被害者の曽我ひとみさん(65)が19日、新潟県佐渡市の真野公園であった真野桜まつり会場で拉致被害者の救出を求める署名活動をした。曽我さんは「本当に時間がない。切迫している。一日も早い解決を」と訴えた。
曽我さんと母ミヨシさんは1978年8月、旧真野町(現佐渡市)で自宅近くの商店から帰る途中に北朝鮮の工作員に拉致された。曽我さんは2002年に帰国できたが、ミヨシさんの消息は47年近く途絶えたままになっている。曽我さんは24年4月から佐渡市の拉致被害者対策係の職員として勤務。拉致被害者救出のための活動に力を入れている。
同じ拉致被害者の有本恵子さんの父明弘さんは今年2月亡くなった。曽我さんは「(明弘さんが)元気に頑張っていたから、私の母も元気でいるんだろうと一緒に頑張ることができた。拉致被害者全員が一日も早くふるさとに戻って来られるようにしてほしい」と願った。【戸田紗友莉】