「基地負担も危険性も増す一方だ」 米軍大型無人機が嘉手納基地に飛来、周辺住民から抗議の声 さらに数機飛来の可能性も

【中部】米軍が無期限で嘉手納基地に配備する方針を示していた大型無人偵察機「MQ4(トライトン)」1機が26日夜に嘉手納基地に飛来した。さらに数機が飛来する可能性もある。周辺の住民からは「負担は軽減されるどころか増え続けている」「配備数が多ければ危険性も高まる」などと抗議の声が聞かれた。
第4次嘉手納基地爆音差し止め訴訟原告団嘉手納支部の福地勉支部長(75)は「これ以上やめてくれ」と語気を強め、「戦闘機だけでなく、無人機もたくさん配備され、精神的に苦痛。基地の機能強化が進み、戦争の不安も感じる。基地負担も危険性も増す一方だ」と批判した。
嘉手納基地第1ゲートに近い北谷町砂辺区の照屋博一自治会長(62)は「巨大な無人機が空を飛ぶことに住民の不安もあるし、負担軽減に逆行する。どのくらいの数が配備されるかも分からず、まずは正確な情報を住民に説明すべきだ」と訴えた。
嘉手納町議会基地対策特別委員会の福地義広委員長(64)は「基地の機能強化であり、断じて認められない。外来機の飛来も相次ぎ、パラシュート降下訓練も常態化している。議会としても早急に対応を検討する」と話した。(中部報道部・吉川毅)