出会いはSNS、交際男性の薬指切断で起訴の元キャバ嬢 スマホ、通帳も管理か

交際相手の男性の左手薬指をおので切り落としたなどとして、傷害容疑で大阪市北区の無職、佐藤紗希被告(23)が逮捕、起訴された事件で、男性が通帳やスマートフォンを取り上げられ、金庫で管理されていたことが大阪府警への取材で分かった。交際のきっかけは男性が佐藤被告の交流サイト(SNS)を見て興味を持ち、連絡を取ったことだったという。
府警などによると、事件発覚の端緒となったのは、今年1月の佐藤被告からの110番通報。駆けつけた警察官に被告は「別れ話からお互い暴力を振るった」と話し、男性は「けんかがエスカレートして彼女から顔を複数回殴られた」と訴えたという。
さらに、佐藤被告が男性の指をおので切った疑いが浮上。液体入りのガラス製小瓶に入った薬指が見つかり、府警が捜査を開始した。
男性は被告より年下で高校生の頃、以前キャバクラ店に勤めていた被告のSNSに興味を持ち、連絡を取って令和5年5月ごろに交際を開始。6年7月ごろから、同居していたという。
起訴状によると、佐藤被告の最初の犯行は同年9月30日。自宅で男性の乳首を切り落としたとされ、翌10月19日にはおので男性の左手薬指を切断したなどとされる。
府警の調べに、「(男性が)ふざけて自分の乳首を切断した」「(男性が)私のスマホを使い、おのを注文し、自分の左手薬指を切り落とした」などと否認したという。
しかし、男性は「浮気を疑われ、違う女性と結婚できないように薬指を切られた」「乳首は再生すると聞いたからやってみようと、(被告が)やった」などと説明。おのは見つかっていないが、被告のスマホの検索履歴から長さ約40㌢のものが使われたとみられている。