「警察がもっと早く動いていれば」と親族ら怒り 不明の岡崎彩咲陽さん、明るく活発な性格

神奈川県警が川崎市川崎区の男性の関係先をストーカー規制法違反容疑で家宅捜索し、一部白骨化した遺体が見つかった事件。元交際相手の男性からストーカー行為を受け、行方不明となっている同市の岡崎彩咲陽さん(20)は明るい性格で知られていたが、元交際相手から「殺すぞ」などと脅しを受けていたという。親族らは身元不明の遺体が発見されたことを受けて、「もっと早く警察が動いてくれていれば、帰ってきていたかもしれない」と怒りをあらわにしている。
親族の男性によると、岡崎さんは中学校では陸上部に所属するなど、活発な女性だった。親族の女性と一緒に飲食店で働いていたといい、男性は「元気で明るく、かわいらしい子」と印象を語る。男性が最後に岡崎さんと会ったのは、行方不明になる直前の昨年12月。親族が集まった場だったといい、男性は「あのときは元気そうだった」と声を詰まらせた。
親族らによると、1年ほど前から付き合い始めたという元交際相手からは殴られたり、蹴られたりするなど暴力を受けていたという。「殴られても、隙を見て逃げてきていた。体は小さくても機転の利く、強い子だった」(親族の女性)。
別れた後は元交際相手からのストーカー行為が続き、岡崎さんは昨年6月ごろに県警に相談。同9月に被害届を提出したが、元交際相手から「(被害届を)取り下げろ」「殺すぞ」などと脅されていた。親族の女性は「『気をつけてね』と言った2日後に連れ去られてしまった」と悔やんだ。
一方、家宅捜索を受けた同市の住宅周辺では、夜間に出歩く元交際相手とみられる人物が目撃されていた。近くに住む60代女性は、「顔にタトゥーが入っていたので、印象に残っている。夜によく、外ですれ違ったが、いつもスエットやパーカーなどの服装だった。他者と関わっている様子は見たことがない」と話した。