子ども人口、初の1400万人割れ…主要国と比べても深刻な少子化

総務省は4日、「こどもの日」(5日)に合わせて15歳未満の子どもの推計人口(4月1日現在)を発表した。前年より35万人少ない1366万人で、44年連続の減少となった。初めて1400万人を割り、比較可能な1950年以降で最少を更新した。
総人口(1億2340万人)に占める割合は前年比0・2ポイント減の11・1%と51年連続で低下し、過去最低。子どもの人口は2015年に1600万人を下回った後、21年には1500万人を割り、急速なペースで減少を続けている。
男女別で見ると、男子が699万人で、女子は666万人。3歳ごとに区分すると、0~2歳が最も少ない222万人で、3~5歳が250万人、6~8歳が278万人、9~11歳が302万人、12~14歳が314万人と続き、年齢が下がるごとに少なくなっている。
都道府県別(24年10月1日現在)で最多だったのは東京都の149万4000人で、次いで神奈川県が100万8000人。100万人を超えたのはこの2都県のみで、最少は鳥取県の6万3000人だった。全47都道府県で減少した。
都道府県別人口に占める子どもの割合は沖縄県の15・8%が最も高く、滋賀、佐賀両県が12・7%で続いた。低かったのは秋田県の8・8%、青森県の9・8%の順。
人口4000万人以上の37か国で子どもが総人口に占める割合(日本以外は24年推計値)を見ると、日本の11・1%は韓国の10・6%に次いで低い。米国の17・3%、英国の17・2%など他の主要国と比較し、深刻な少子化の状況となっている。