警察庁の楠芳伸長官は8日の定例記者会見で、神奈川県警にストーカー被害を訴えていた川崎市の岡崎彩咲陽(あさひ)さん(20)が遺体で見つかった事件について「県警に一連の対応状況を調査するよう指導する」と述べた。
事件では、岡崎さんの元交際相手の白井秀征(ひでゆき)容疑者(27)が死体遺棄容疑で逮捕された。岡崎さんは昨年6月以降、白井容疑者のつきまとい行為などについて通報していたが、県警は事件を未然に防げなかった。
警察庁は都道府県警に対し、ストーカー事案は事態が急展開して重大事件に発展する恐れが極めて高いとして、安全確保を最優先に対処するよう通達している。楠長官は、「通達の趣旨に沿った対応がなされていたか確認する」と語った。