3月11日に71歳で亡くなった選挙プランナー、藤川晋之助(本名・藤川基之)氏の「送る会」が9日、東京・元赤坂の明治記念館で開かれ、政界関係者ら約500人が「選挙の神様」との別れを惜しんだ。
あいさつなどはなく、献花のみで行われた。藤川氏が選対事務局長を務めた昨年の東京都知事選で2位になった地域政党「再生の道」の石丸伸二代表は、祭壇に花をささげた後、涙を見せた。取材に対し「突然の訃報に驚いた。藤川さん自身もあの世で『こんなつもりじゃなかった』と思っているのではないか。遺志を継ぎたい」と話した。
平成21年の衆院選で藤川氏が支援した民主党候補に猛追された、自民党の福田達夫幹事長代行は「あのときに『相手の選挙参謀は何者だ』と思ってお会いして以来の不思議な付き合いだった。選挙の裏側を勉強させていただいた」と振り返った。
日本維新の会の前原誠司共同代表は「私が京都府議、藤川さんが大阪市議だった30年以上前からの交友。会食の約束をしていたのに残念だ」、日本保守党の河村たかし共同代表は「減税日本を支えていただいた」と語った。
自民党の森雅子元法相、下村博文元文部科学相、日本維新の会の馬場伸幸前代表、国民民主党の古川元久代表代行や、大野元裕埼玉県知事、東国原英夫元宮崎県知事、夏の参院選に出馬予定だったタレントのデヴィ夫人らも故人をしのんだ。(渡辺浩)