千葉女性刺殺容疑の中3少年、事件前にトリカブトの種を2度購入…「家族を殺そうと思っていた」

千葉市若葉区の路上で高齢女性が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された中学3年の少年(15)が事件前、猛毒の「トリカブト」の種を購入していたことがわかった。少年は「家族を殺そうと思っていた」との趣旨の供述をしているという。種は家族が見つけており、千葉県警は当初は家族を標的にしたが実行できず、今回の犯行を起こした可能性があるとみて経緯を調べている。
捜査関係者によると、少年は4月頃にトリカブトの種を2度購入していた。少年は「(家族に対する)ストレスが限界だった。複雑な家庭環境から逃げ出したかった」との趣旨の供述をしている。県警は、家族を毒物で殺害することを計画し、種を購入したとみている。
少年は11日午後5時5分頃、同区若松町の路上で、同区桜木北、高橋八生(やよい)さん(84)の背中を刃物のようなもので刺して殺害したとして逮捕された。
捜査関係者によると、少年は事件の少なくとも5時間前から現場付近を徘徊(はいかい)し、襲撃する人を探していたとみられる。調べに対し、「少年院に入れば家を出られる。刃物で人を殺した方が確実だと思った」と供述している。