サンマ例年より1カ月遅く今季初水揚げ「脂ノリも良くサイズも大きい」 宮城・女川

全国屈指のサンマ水揚げ量を誇る宮城県女川町の女川漁港に5日、待望のサンマが今季初水揚げされた。例年より約1カ月遅く、女川魚市場によると、10月の水揚げは「過去40年以上記憶にない遅さ」という。脂ノリも大きさも申し分なく、関係者はご祝儀相場で豊漁の始まりに期待を寄せた。
水揚げしたのは石巻市の第一栄久丸。女川から約1200キロ離れた北海道根室沖の公海上で先月末から今月初めにかけ2回に分けて計57トンを漁獲。
昨年の8月28日と比べ39日も遅い初水揚げ。待ちわびた買い受け人たちは時折顔をほころばせながら、サンマの魚体を確認し、入札では鮮度や大きさにより1キロあたり380~700円の値を付けた。前年の2倍近い高値という。
女川魚市場買受人協同組合の石森洋悦理事長は「やっときたか、という感じだ」と熱っぽく語り「不漁続きで漁業関係者全体にあった嫌な空気も、吹っ飛んで活気づく。とにかく漁が本格化し、どんどん取れると期待している」と力を込めた。
女川魚市場の加藤実社長は「今年の走りのサンマは、脂ノリも良くサイズも大きい。漁場が近海に形成されれば、港もにぎわう。価格が早く安定し、消費者も安心して食べられるサンマになってほしい」と、今後の豊漁に期待した。【百武信幸】