ミャンマー東部の国境地帯を拠点にした国際的な詐欺事件で、愛知県警は24日、2月にタイで保護され、帰国していた名古屋市瑞穂区の男子高校生(16)を詐欺容疑で逮捕したと発表した。
発表によると、高校生は1月14日、米国出張中だった三重県の男性会社員に警察官を装って電話し、「あなたの口座が犯罪に使われている。疑惑を晴らすには現金が必要」などとうそを言い、指定の口座に現金990万円を振り込ませてだまし取った疑い。
高校生は昨年12月、テレグラムで知り合った男の誘いでミャンマーへ渡り、既に同じ容疑で逮捕されている日本人の男2人らと特殊詐欺の「かけ子」をしていた。高校生はタイ警察に保護され、今年2月に帰国後、愛知県警の任意の調べを受けていたが、今月19日から所在不明になっていた。県警が23日、埼玉県で知人といるところを見つけ、逮捕した。