山形大また個人情報流出か、付属中の生徒や職員2269人分…職員PCに「ウイルス感染」の警告

山形大は3日、同大付属中学校の業務用パソコンなどから生徒や教職員ら計2269人分の個人情報が流出した可能性があると発表した。これまでに個人情報の悪用などの被害は確認されていないという。
発表によると、5月26日午後5時半頃、同校職員がパソコン操作中、画面に「ウイルス感染」の警告と電話番号が表示された。電話で指示に従うと遠隔操作のソフトがインストールされ、金銭を要求された。詐欺と気付いて接続を切った。
パソコンや職員室の共有ハードディスクに保存されていたデータが流出した可能性がある。同大付属中の生徒や卒業生、教職員の氏名や住所、電話番号などのほか、成績や進級の判定に関する情報も含まれていた。同大は県警に相談した上、生徒や保護者に事態を説明し謝罪した。
同大は5月12日にも、4月に同様の経緯で、農学部の学生ら計2306人分の個人情報が流出した可能性があると公表していた。同大で記者会見した玉手英利学長は「再発防止を徹底しきれず、深くおわびを申し上げる。情報セキュリティー体制の抜本的な改善や全学的な防止体制の強化などに取り組む」と述べた。