群馬県知事「正直な思いは…」石破首相「群馬県怖い人たくさん」発言受けブログに心境つづる

群馬県の山本一太知事は8日までに公式ブログを更新し、7日に同県を視察に訪れた石破茂首相が「群馬県って聞くと、怖い人がたくさんいそう」と発言し、問題視されていることに対し「悪意のカケラも感じない!!石破さん独特のユーモアだ!!(笑)」などと反論し、発言の「真意」に理解を示した。
自民党参院議員出身の山本氏は、7日深夜に投稿したブログで、来県した石破首相との再会を報告。「石破首相と久々の再会だったが、石破さんは、全く変わっていない!!国会議員時代と同じように、気さくだし、率直だ。終始、リラックスした雰囲気で、話をすることが出来た!!(ニッコリ)」とした上で、県の人材育成も含めた「デジタル・クリエイティブ産業創設」のような取り組みへの支援などを要請したと記し、首相と並んだ写真も投稿。訪問に謝意を示した。
その上で「追伸」として、首相の発言報道に言及。「石破首相が、視察先の前橋市で、地元のまちづくり団体の関係者と意見交換した。その際、『群馬県と聞くと、怖い人たくさんいそう、女性強そう』みたいなことを言ったらしい!!」と記した上で「複数のメディアが、これを『首相の問題発言』であるかのように報道している!!が、正真正銘の群馬県人である自分の目から見ると、この言葉には、悪意のカケラも感じない!!石破さん独特のユーモアだ!!(笑)」と主張した。
その上で「考えて見て欲しい!そもそも『グンマー帝国』を『自虐ネタ』としてポジティブに受け止めている上州人(群馬県民)なのだ!!こんな程度のことで怒るわけないではないか!!(笑x2)」「大多数のひとは、『なるほど、外から見ると、そんなふう見えているのか!』『来県して、総理の印象が変わったならいいことじゃないか!』くらいに捉えている気がする!!」と、首相を擁護した。
また「ちなみに、知事の正直な感想は、『このことで、また群馬県が注目されて良かった!』という感じ。この件について、さっそく何人かの支持者と電話で話してみたが、マジに怒っているひとは、誰もいなかった!!(笑x3)」とも記した。
参院選が近づく中のタイミングであることに触れ「マスコミの『言葉狩り』は、益々、強まっていくだろう!!政府関係者の皆さん、与野党幹部の皆さん、くれぐれもご注意を!!」とも記した。
石破首相は7日の視察時のあいさつで、鳥取出身の自身を引き合いに「我々西日本の人間は、北関東って聞いただけで何か怖そう。群馬県って聞くとなんか、怖い人たくさんいそう、みたいなところがあってですね。あと女性強そうみたいな」と語った。視察後、報道陣に発言の真意を問われ「真意も何も、それはよく言われますよね、『かかあ天下とからっ風』って。そこに差別という意識は全くありません」と説明した。一方、発言が報じられるとSNSにさまざまな声があがり「差別の意識」がトレンドワード入りするなど波紋を広げた。