80年前の沖縄戦で使用の米国製「75ミリ対戦車榴弾」が破裂か…沖縄の不発弾爆発

沖縄県読谷村の米軍嘉手納弾薬庫地区内で9日に起きた不発弾の爆発事故で、陸上自衛隊第15旅団(那覇市)は、事故調査委員会を設置して原因の究明と再発防止策の検討を始めた。
事故は同旅団傘下の「第101不発弾処理隊」が、回収した不発弾のさび取りなどを行う「再識別」の作業中に発生。同旅団から10日に説明を受けた県によると、隊員4人が病院に搬送され、腕にやけどなどを負った40歳代の隊員が入院した。3人は復帰したという。
80年前の沖縄戦で使われた米国製の砲弾「75ミリ対戦車榴弾(りゅうだん)」の信管部分が破裂したとみられる。同隊は当面の間、再識別作業を中止する一方、新たに見つかった不発弾の回収は継続する。