菓子の袋に入った乾燥剤の袋の中に覚せい剤を隠して密輸したとして、ベトナム国籍で留学生だった男2人が警視庁に逮捕されました。ベトナム人留学生が薬物の受取人として巻き込まれるケースが増えているということです。
覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕されたはベトナム国籍で元留学生のグエン・ヴァン・ギアー容疑者(20)とグエン・ヒュー・トゥオン容疑者(25)です。警視庁によりますと2人は仲間と共謀して、2024年11月1日にベトナムから日本へ覚せい剤約1キログラム末端価格約6300万円相当を販売目的で密輸した疑いがもたれています。
密輸された覚せい剤は菓子の袋に入った乾燥剤の袋の中に詰め込まれていて、配送先はベトナム人留学生が住む東京・福生市の集合住宅だったということです。
2人は、元々は留学生として来日していましたが、現在は、密輸グループの日本国内での指示役とみられ、2024年9月と10月に起きたケタミンや覚せい剤の密輸事件にも関与したとして、すでに逮捕されていました。この事件でも受取人はベトナム人留学生だったということです。
警視庁は日本語学校などに通うベトナム人留学生が、届いた荷物の中身を知らなかったり、知らないうちに受取人の宛先に指定されていたりするなど、違法薬物事件に巻き込まれるケースが増えているとして、全容解明をすすめています。