6月13日(金)6時現在、台風1号(ウーティップ)は中国・ベトナム沖のトンキン湾を北西に進んでいます。
▼台風1号 6月13日(金)6時
中心位置 トンキン湾
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北西 10 km/h
中心気圧 985 hPa
最大風速 25 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 35 m/s
やや勢力を強め大陸に上陸へ
進路予想を見ると、台風1号は今後北寄りに進みながらやや勢力を強め暴風域を伴う予想となっています。14日(土)には中国の華南に上陸し、その後は急速に勢力を落として16日(月)までには熱帯低気圧に変わる予想です。
台風1号から変わる熱帯低気圧に由来する湿った空気は、来週前半に梅雨前線に取り込まれる見通しです。台風としての影響ではないものの、16日(月)以降は念のため梅雨前線の活動にご注意ください。
別の熱帯低気圧の影響に注意
予想天気図 13日(金)9時
台風1号とは別に、フィリピンの東から北上してきた熱帯低気圧が台湾を通過し、台湾海峡を北上しています。このあとは大陸沿岸の東シナ海で不明瞭になる見通しですが、北上とともに持ち込んだ湿った空気が梅雨前線に取り込まれ、今週末は梅雨前線の活動が活発になる可能性があります。
14日(土)から15日(日)にかけて、活発化する梅雨前線の影響で日本でも雨の強まるおそれがありますので、最新の気象情報にご注意ください。
また、週末以降は太平洋高気圧の勢力が強まることで、日本付近には真夏の暖気が流れ込む予想です。来週前半は気温が上昇するとともに湿度も高めで、梅雨入り前の暑さとは違った厳しい蒸し暑さになる見込みです。
台風の直接の影響ではないものの、暑さへの備えも考慮が必要です。
台風1号 5月までに発生しなかったのは2016年以来9年ぶり
平年の台風発生数
台風の発生は、昨年12月23日に発生した台風26号以来で、およそ半年ぶりとなります。
台風1号が5月までに発生しなかったのは2016年以来9年ぶりで、台風1号の発生時期としては1951年からの統計で5番目に遅い記録となりました。
台風発生数の平年値を見ると、5月以降は台風の発生が増え始める時期ということがわかります。7月にかけては梅雨前線の活動も活発になる時期ですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風1号の名前「ウーティップ(Wutip/蝴蝶)」はマカオが提案した名称で、ちょう(蝶)を意味する広東語からとられています。