6月14日(土)6時現在、台風1号(ウーティップ)は暴風域を伴って中国のトンキン湾をゆっくり北北東に進んでいます。
▼台風1号 6月14日(土)6時
中心位置 トンキン湾
大きさ階級 //
強さ階級 //
移動 北北東 ゆっくり
中心気圧 980 hPa
最大風速 30 m/s
最大瞬間風速 45 m/s
上陸し勢力を弱めていく見込み
台風1号は今後北東方向に進み、今日14日(土)の午後には中国の華南に上陸する見込みです。大陸に上陸した後は急速に勢力を落として明後日16日(月)の朝までには熱帯低気圧に変わる予想です。
低気圧として日本に接近する可能性
予想天気図 16日(月)9時
この台風1号は熱帯低気圧に変わった後、梅雨前線に取り込まれながら東シナ海を経由して16日(月)頃に九州北部付近に接近する可能性があります。
梅雨前線の活動を活発にして強い雨を降らせる可能性もあるので、その動向には注意が必要です。
また、週末以降は太平洋高気圧の勢力が強まることで、日本付近には真夏の暖気が流れ込む予想です。来週前半は気温が上昇するとともに湿度も高めで、梅雨入り前の暑さとは違った厳しい蒸し暑さになる見込みです。
台風の直接の影響ではないものの、暑さへの備えも考慮が必要です。
台風1号 5月までに発生しなかったのは2016年以来9年ぶり
平年の台風発生数
台風の発生は、昨年12月23日に発生した台風26号以来で、およそ半年ぶりとなります。
台風1号が5月までに発生しなかったのは2016年以来9年ぶりで、台風1号の発生時期としては1951年からの統計で5番目に遅い記録となりました。
台風発生数の平年値を見ると、5月以降は台風の発生が増え始める時期ということがわかります。7月にかけては梅雨前線の活動も活発になる時期ですので、台風対策・大雨対策を整えておくようにしてください。
台風の名前
北西太平洋や南シナ海で発生した台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風1号の名前「ウーティップ(Wutip/蝴蝶)」はマカオが提案した名称で、ちょう(蝶)を意味する広東語からとられています。