【カナナスキス(カナダ西部)=依田和彩、カルガリー=黒木健太朗】石破首相は17日(日本時間18日)、韓国の李在明(イジェミョン)大統領とカナダで会談し、核・ミサイル開発を強行する北朝鮮への対応を巡り日米韓3か国の緊密な連携を維持する方針で一致した。首脳の相互往来「シャトル外交」を再開し、日韓関係の安定的発展を目指す考えも確認した。尹錫悦(ユンソンニョル)前政権下で進んだ日韓関係強化の路線が継続する方向となった。
今月4日に就任した李氏との初の対面会談で、約30分間行われた。首相は会談冒頭、「国際情勢は極めて厳しい。ウクライナや中東、アジアで起きていることはすべて共通した要素に基づく」と述べ、協力を呼びかけた。国交正常化60年の節目も踏まえ、「日韓の連携が地域や世界のために大きな力となることを期待している」とも語った。
李氏は、「通商環境や国際関係が難しさを増す中、補完関係にある韓日が協力すれば、大いに互いのためになる」と応じた。トランプ米政権の関税措置や露朝軍事協力への対応が念頭にありそうだ。韓国側の発表によると、両首脳は「北朝鮮問題を含む様々な地政学的危機」を踏まえ、日米韓の連携深化を申し合わせた。
李氏は「韓日が未来志向でよりよい関係へと発展することを期待する」とも語った。大統領府関係者は会談後、記者団に対し、「過去の問題はしっかりと管理し、未来志向の関係を築いていく」ことで日本側と大枠一致したと説明した。
一方、対中国を見据えた「自由で開かれたインド太平洋」での連携は、両政府の発表で言及がなかった。日本側は、中国との関係を重視する李氏の対中政策を慎重に見極める方針だ。