地震続く悪石島 43世帯89人、不安な日々続く 久保村長と島民の座談会も 鹿児島

地震が頻発している十島村の悪石島で取材をしている有島記者に、現場から伝えてもらいます。
現在の悪石島は、雲の隙間から青空が見えこの時間でも蒸し暑く汗ばむような気温です。さきほど午後4時ごろ、震度4の地震が発生したときは車の中にいたのですが、グラグラと大きな横揺れが10秒ほど続きました。悪石島には43世帯89人が暮しています。頻発する揺れに住民からは不安の声があがっています。
(住民)「震度4とかになるとびっくりする」
(住民)「牛小屋にいて牛たちも暴れた。頻繁にあると牛たちもストレスになる」
揺れに備えるため島内の学校では、子どもたちがヘルメットを被って通学しています。
(5年生)「夜ご飯中に地震が来たりもする。怖い」
(6年生)「いつ大きい地震が来るか分からないので、夜眠るのが怖い」
(上田平剛教諭)「子どもたちが睡眠不足になり、不安定な面もみられるのでケアをしていきたい」
十島村の久保村長は、午後、避難所として開放している悪石島コミュニティーセンターで島民との座談会を開きました。観光面への影響を懸念する声や、避難施設の充実を求める声などが上がりました。
(畜産業)「地震の際の避難所の施設を充実させてほしい」
(民宿経営)「観光客からキャンセルの電話が、かかってくるかもしれないと話していた」
(十島村 久保源一郎村長)「座談会中にも2回ほど震度2の揺れを感じた。これが続いているというのは心配なのだろうと感じた」
出口の見えない地震活動。気が休まらず、取材をしていても、住民の疲弊を感じました。いつ来るか分からない揺れに備える日々が続きます。