トカラ列島近海を震源とする地震は今月21日以降、計300回を超えています。十島村の悪石島では6月24日夕方も 震度4の揺れが観測されました。鹿児島地方気象台は「トカラ列島近海の地震は普通の地震とは違い続発することが多い」とし、当分の間、注意するよう呼び掛けています。
トカラ列島近海では今月21日以降、地震が相次いでいて、悪石島では6月24日午後4時過ぎにも震度4の揺れを観測しました。
悪石島の義務教育学校では、子どもたちはヘルメットを着用して登校し、すぐに被れるよう常にそばに置いて学校生活を送っているということです。
十島村役場によりますと、地震によるケガ人の情報は入っていないということです。
鹿児島地方気象台によりますと、トカラ列島近海の小宝島付近を震源とする地震は6月24日午後5時までに、震度4を6回、震度3を19回観測するなど、震度1以上の揺れが合わせて336回起きています。
(鹿児島地方気象台南海トラフ地震防災官・茅野真一郎さん)
「トカラ列島の地震の特徴として1回起こると続発するのはしばらく続くのが普通の地震とは違う」
トカラ列島近海では過去にも地震活動が活発化しています。2021年12月には1か月近く地震活動が続き、最大震度5強の揺れを観測。2023年9月にも震度1以上の揺れが350回近く観測されました。これらの地震は陸側のプレート内部の横ずれ断層により起きていると説明し、今回の地震活動も同様の可能性が高いと話します。
(鹿児島地方気象台南海トラフ地震防災官・茅野真一郎さん)
「震央分布図の右側に海溝軸があるが、右側が海のプレートで左が陸のプレート。いつ大きな地震が起きてもおかしくないように日ごろから安全に避難できるように避難場所や避難経路、物資の備えをお願いしたい」
気象台は、当分の間、強い揺れを伴う地震が発生するおそれがあるとして注意を呼び掛けています。