囁かれる“関電リーク説” 元助役の金品供与報道拡大で責任逃れ狙い

関西電力幹部らが福井県高浜町元助役、“ドン”森山栄治氏から金品を受け取っていた問題が拡大の一途だ。2日の関電の“言い逃れ”会見以降、「元助役 県幹部に贈答品」「警察署幹部にも多額商品券」などと、森山氏の異常な“金品押しつけ”が続々と報じられている。

森山氏とズブズブだったのは関電だけではなかったのだが、実は「県幹部」「警察署幹部」への金品供与報道は、「関電側のリークではないか」(地元メディア関係者)とみられている。

「県幹部や地元警察が金品を受けていたことが分かれば、『悪いのは関電だけじゃない』と世論は傾く。さらに、岩根茂樹社長らが会見で『怯えて逆らえなかった』と強調していた森山氏の『特異性』もより一層、浮き彫りになる。関電関係者の多くは、とにかく『我々は被害者だ』という意識が強い。既に亡くなった森山氏が、いかに悪質だったかを世間にアピールしたいのだろう。原発誘致以来の長年の癒着で、関電側の金品受領をさかのぼれば『計20人、総額3・2億円』程度ではとても済まないでしょうからね」(前出のメディア関係者)

関電は批判の矛先を自分たち以外にそらしたいというわけだ。実際、「関電関係者は懇意にしている政界関係者、メディア関係者らと水面下で接触している。『県幹部や過去の知事までもが定期的に“森山詣で”をして金品を渡していた』などと、自分たちとは無関係の情報を漏らしている」(電力業界関係者)という。

ただでさえ、世間は「関電悪玉」論が強く、安倍政権も関電にはヤケに手厳しい。「政府は関電を救うつもりはない」(官邸事情通)というから、関電幹部の焦りは相当なものだろう。

森山氏の「特異性」ばかりに焦点が当たった“特ダネ”には注意が必要だ。