和歌山県白浜町のテーマパーク「アドベンチャーワールド」は28日、客1人が乗った観覧車のゴンドラ1台について、扉の施錠を行わないまま1周運行するミスがあったと発表した。乗客にけがはなく、落下物もなかった。同園は、安全確認ができるまで観覧車を運休する。
同園によると、同日午後0時20分頃、観覧車「オーシャンビューホイール」(高さ最大約60メートル)で女性1人がゴンドラ(定員6人)に乗車。1周約15分で、降車時に「扉が少し開いた」とスタッフに申告があり、確認すると、スライド式の扉に5センチほどの隙間があったことがわかった。
扉は中央部分と右側の2か所に鍵があるが、いずれも施錠されていなかったという。
観覧車では2020年に施錠を忘れるミスがあったことを踏まえ、スタッフによる確認のほか、AI(人工知能)で画像判定するシステムを導入した。だが、今回は異常を検知しなかった。
同園は「全社を挙げて安全意識の再徹底と再発防止に努める」とコメントした。