市街地走り回るクマ、2時間にわたって住宅地や店舗敷地など走り抜ける…パトカーが追跡し注意喚起

27日午前、岩手県北上市の市街地を約2時間にわたってクマが走り回った。北上署によると人的、物的な被害は報告されていないという。
パトロール中の北上署員が午前9時10分頃、同市北鬼柳の道路を走っている成獣1頭を確認した。クマはその後、国道4号近くの住宅地や国道107号沿いの店舗敷地、専大北上高のグラウンド、市役所駐車場などを走り抜け、和賀川の土手の林に姿を消した。
同署にはクマの目撃通報が相次ぎ、パトカーや市役所農業振興課の車が追跡しながら「クマに近寄らないで」とマイクで注意喚起した。
国道107号沿いの自動車用品販売店の従業員男性は「『クマが来たぞ』という近くの人の声で外を見たら、4本足のクマが駐車場を店の裏に向かって走り抜けていった。結構速かった。こんな街中に出るなんて」と驚いていた。