アディーレ法律事務所で同僚刺殺の男「1か月くらい前にナイフ購入」、3本所持し「死んでも構わないと」

東京都豊島区の高層ビル「サンシャイン60」に入る法律事務所で男性職員が刺殺された事件で、殺人未遂容疑で緊急逮捕された同僚職員の渡辺玲人容疑者(50)(新宿区新宿)が「1か月くらい前にナイフを購入した」と供述していることが、捜査関係者への取材でわかった。逮捕時には3本のナイフを所持しており、警視庁は、渡辺容疑者が以前から男性に危害を加えることを考えていたとみている。
渡辺容疑者は1日、同ビル31階の「アディーレ法律事務所」で、同僚の芳野大樹さん(36)(豊島区南長崎)の喉や首などを折りたたみナイフ(刃渡り9センチ)で複数回刺したとして、殺人未遂容疑で緊急逮捕された。芳野さんは搬送先の病院で死亡が確認された。
渡辺容疑者は事件直後に現場近くの池袋駅東口交番に出頭した際、リュックサックの中に、凶器に使ったとみられる血痕が付着したナイフを含む計3本のナイフを所持していた。
捜査関係者によると、渡辺容疑者は調べに、ナイフを約1か月前に購入し、持ち歩いていたと説明。「(芳野さんから)バカにされているように感じて恨みを募らせていた。死んでも構わないと思って刺した」と供述しているという。警視庁は容疑を殺人に切り替えて詳しい経緯を調べている。