モンゴル訪問の天皇陛下、国立博物館を視察…黄金の高さ7mチンギス・ハーン像も見学

【ウランバートル=戸田貴也】モンゴルを訪問中の天皇陛下は7日、ウランバートルのチンギス・ハーン国立博物館を視察された。
同館は、12~13世紀にモンゴル帝国を築いたチンギス・ハーンに焦点を当てて同国の歴史を紹介している。宮内庁によると、陛下はモンゴルの歴史と文化に敬意を表して、到着後、最初に足を運ばれた。館長が、遺跡調査などへの日本の支援を紹介すると、陛下は「日本の学者が共同調査に積極的に参加されたのですね」と話された。高さ約7メートルの黄金のチンギス・ハーン像も見学された。
その後、ウランバートル市上下水道公社を訪問された。水問題の研究をライフワークとする陛下は、日本の支援で井戸や浄水施設が整備されたと説明を受け、「日本の協力を評価していただき大変うれしく思います」と話された。市郊外の「ガチョールト水源」も訪れ、川沿いに点在する取水井戸を高台から視察された。
天皇、皇后両陛下は8日、終戦後、モンゴルで抑留中に死亡した日本人の慰霊碑に供花し、夜はフレルスフ大統領夫妻主催の晩餐(ばんさん)会に出席される。晩餐会では、陛下が地元の楽団と一緒にビオラを演奏されるという。