「少なくとも我々が一番マシ」ではダメなのか 小泉進次郎氏演説に反発の声「国民に選択肢を」

自民党・小泉進次郎農水相が2025年7月5日、参院選(20日投開票)の応援演説で「少なくとも我々が一番マシです」などと訴えた。この発言がSNSで波紋を広げ「政治はマシで決めるもんじゃない…」「国民に選択肢を提示してくれ」などの声が上がっている。
「政治はマシで決めるもんじゃない…」
小泉氏は5日、滋賀県彦根市の彦根駅前で応援演説を行った。この選挙区からは、同県守山市の元市長・宮本和宏氏が自民党公認で立候補している。宮本氏の応援演説の中で、小泉氏が「少なくとも我々が一番マシです」と発言した。
演説の冒頭、小泉氏は「これからの農業を支えていくのは滋賀の力も不可欠だ」などと述べた後、守山市長だったころの宮本氏の成果を称賛。また、放出した備蓄米についても言及し、「農水省の職員も頑張ってくれたけど、民間企業の皆さんが協力する。その協力の連鎖がうねりとなって、これだけ早く備蓄米が届きました」と説明した。
小泉氏は、立憲民主党に対する批判も述べた。立憲・野田佳彦代表は、食料品の消費税を原則1年間0%に減税することを参院選の公約にした。だが、首相時代の野田氏が消費税の引き上げを決定したことについて、小泉氏は、「この一貫しないところに、今の混迷した世界情勢の中で、日本の舵取りを任せるわけにはいかないじゃないですか」。
その後、「あらゆる政策分野を全部舵取りをするのが政権の責任なんです。それが今の野党で出来るところがあると思いますか」と聴衆に問いかけ、次のように訴えた。
小泉氏は、「我々も変わらなきゃいけない。反省しなきゃいけない。だけどこれだけは言えます。少なくとも我々が一番マシです。それだけは言えます」と呼びかけた。
この発言シーンが報じられると、SNSでは批判も出た。「不覚にも笑ってしまった」「もうちょい言い方あったはずw」などと面白がる声が上がったほか、「政治はマシで決めるもんじゃない…」「国民に選択肢を提示してくれ」などと批判する声も上がっている。