「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」

7月4日、秋篠宮家の次女・佳子さまがブラジルの公式訪問を終えたことを報告するため、東京都八王子の武蔵陵墓地を参拝された。佳子さまは、外交関係樹立130周年および「日本ブラジル友好交流年」の機会として、6月4日に成田空港を出発。10日間におよぶ行程を経て、6月17日に帰国された。
皇室ジャーナリストが語る。
「現地の日系人や日本語学校を訪問されながら、移民の歴史などについて触れられた佳子さま。首都ブラジリアでは、ルーラ大統領を表敬訪問し、両国の友好関係の架け橋となるよう努められました。
他方、2週間で全8都市を巡るという過密スケジュールもあり、帰国後、体調が優れないご様子もあったとのこと。武蔵陵墓地の参拝はもともと6月23日に予定されていましたが、急きょ予定を取りやめ、休養にあたられていたとのことです」(皇室ジャーナリスト)
また、今回の訪問では飛行機に乗り合わせた乗客によって“寝顔動画”を撮影され、SNSにアップロードされ、その画像が拡散するという出来事もあった。
宮内庁の黒田武一郎次長は6月16日に行われた定例記者会見で「お休みになっているお姿を許可無く撮影して投稿することはよろしくない」と指摘。「宮内庁として、どう再発を防ぐか検討しなければならない」と立場を明らかにしていた。
そんななか佳子さまを巡って、SNS上では新たな問題が浮上しているという──。
生成AIを用いた“佳子さまダンス”が物議
その問題とは、生成AIを悪用して作成されたディープフェイクだ。昨今の動画生成AIの技術発展に伴い、ネット上では著名人をモデルとした“フェイク動画”が多く作られ物議を醸している。そんななか、動画共有アプリ「TikTok」では、佳子さまをモデルとしたダンス動画も投稿されているという。前出・皇室ジャーナリストが語る。
「今年の1月ごろから、とあるアカウントが佳子さまや悠仁さまをモデルに、激しいダンスなどをさせる動画を投稿し始めました。なかには70万再生を超える動画も存在している。
プロフィール欄には『AI動画メインです。あまり真に受けないように』との文言がありますが、世界中のユーザーが閲覧できるプラットフォームにこうした“フェイク動画”を投稿することで、誤解を招く恐れもあるとして、非難の声も上がっています。
また、画像共有SNSのひとつ、Pinterest(ピンタレスト)では、佳子さまに水着やレオタードなどの服装をさせる生成AI画像が投稿されている。こちらについてはAIを用いているという注釈がないものも存在しています」(同前)
これらの投稿について、宮内庁に問い合わせると、以下の回答が得られた。
「お尋ねの生成AIによるフェイク画像などのリスクについては認識しており、偽情報の発信・拡散等があれば、必要に応じて、SNS事業者や警察庁を始めとする関係省庁等と連携して対応を行うこととしています」(宮内庁総務課・担当者)
悪質な投稿が相次ぐ事態に、宮内庁も頭を悩ませているようだ──。