【ウランバートル=戸田貴也】モンゴル訪問中の天皇陛下は9日、日本の高等専門学校(高専)の教育システムを導入した「モンゴルコーセン技術カレッジ」(ウランバートル市)を視察された。
同校は日本で学んだ留学生が帰国後、高専教員経験者らの支援で2014年に開校した。機械工学など5学科に345人が在籍する。
陛下は校内を見学後、学生らと懇談。今年6月に卒業し、10月から東京都品川区のIT企業で働くダンダル・オドバヤルさん(20)に「就職良かったですね。日本で頑張ってください」と話された。
元高専教授で開校の準備段階から携わってきた同校の井上徹理事長(74)はこの日、陛下から「長らくの支援、ご苦労さまでした」と声をかけられた。井上さんは、「日本で働く卒業生が両国友好の架け橋となってほしい」と話していた。