福岡県久留米市で、解体中の建物が倒壊して作業員2人が死亡した事故で、死亡した作業員の1人はインドネシア国籍の23歳の技能実習生と分かりました。
警察の16日の発表によりますと、新たに身元が確認されたのは、福岡県八女市に住む技能実習生、サクティ ラーマダニ サプトラさん(23)です。
この事故は15日午後、福岡県久留米市六ツ門町で、解体中だった鉄骨2階建ての建物が倒壊したものです。現場では6人が作業にあたっていました。このうち3人は「ミシミシ」という音に気づいて逃げ、無事でした。
ほかの作業員3人と通行人1人の計4人が倒壊に巻き込まれて病院に搬送され、久留米市に住む会社員、吉谷義則さん(41)と、今回、新たに身元が確認されたサクティ ラーマダニ サプトラさんが死亡しました。
サクティ ラーマダニ サプトラさんの死因は多発性外傷で、吉谷さんは窒息死だったことも新たに発表されました。
このほか搬送された作業員の男性(30)は顔を骨折し、通行人の団体職員の男性(50)は頭にすり傷を負って、2人とも入院中です。命に別条はないということです。
16日午前10時ごろ、事故現場には久留米労働基準監督署の職員が訪れ、法律に基づいた事故対策がとられていたか調査を行いました。
警察が当時の状況を調べています。