「こんなに被災しているとは」…地震で崩落した金沢城の石垣、解説板を添え間近で見学が可能に

能登半島地震で被災した金沢市の国指定史跡「金沢城跡」の石垣を間近で見学できる通路が金沢城公園内に整備され、今月19日から利用が始まった。見学は無料で、当面の間公開する。
石川県公園緑地課によると、公園内のいもり堀園地に整備された通路は延長約260メートル、幅約1・8メートル。同園地は崩落した石垣から回収した石材の集積場所になっており、計812個の石材が並ぶ。通路では崩落した本丸南石垣の見学や一部の石材に触ることができ、大きさや形状の違い、復旧の状況が分かる。被災前後の石垣の写真を掲載した解説板も5か所に設置した。
東京都から観光で訪れたパート職員の女性(41)は「こんなに被災しているとは思わなかった」と話した。