参政党、「会見締め出し」問題でも「報道特集」批判 「期限内に回答がなかった」も神谷代表「回答期限は無理な要求」主張

参政党の神谷宗幣代表が2025年7月26日にXで、同日放送の「報道特集」(TBS系)の対応を批判した。
「取材に名を借りた妨害行為に加担する報道倫理違反」
「報道特集」では2週にわたり、参政党をめぐる特集を放送した。26日の回では「躍進の参政党 “メディア排除”で問われる政党のあり方」として、神奈川新聞記者が22日に国会内で開かれた定例会見への出席を拒否した問題について報じた。
神奈川新聞のニュースサイト「カナコロ」では、22日の会見について「神奈川新聞記者の取材を不当に拒否し、排除した」と報道。
24日付の記事では、記者の出席が拒まれた理由として「事前申請が必要だった」とする参政党側の説明を紹介したが、会見案内にその記載はなく、実際に初参加かどうかの確認も現場で行われていなかったと指摘している。
これに対し参政党は、事前申請については触れず、同記者について「本党の街頭演説で大声による誹謗中傷などの妨害行為に関与していたことが確認されています」と反論。「特定の記者や報道機関を排除する意図」はないと主張した上で、報道業界に対して「取材に名を借りた妨害行為に加担する報道倫理違反の行為」を是正するように要求していた。
「前回の我々の偏向報道との抗議に対して、仕返しをするかのような報道」
神谷氏は26日、「先日、BPOに申し立てをしたTBSの『報道特集』がまた参政党の印象を貶める内容の番組を配信していたので抗議します」と投稿した。
番組内で「参政党に対する取材を申し込みましたが期限内に回答がなかった」との発言があったことについて、同党の担当者宛てに取材依頼が届いたのは24日で、神谷氏が確認したのは同日夜だったと説明。翌日には与野党党首懇談会や会談、テレビの収録が続いていたため、「25日の18時までという回答期限は無理な要求でした」と主張した。
番組の制作意図についても「まるで前回の我々の偏向報道との抗議に対して、仕返しをするかのような報道を目の当たりにし、改めてメディアの『報道倫理』とはなにか、を考えました」とした。
12日放送の「外国人政策も争点に急浮上 ~参院選総力取材」について、参政党は13日、「選挙報道として著しく公平性・中立性を欠く内容が放送された」として、TBSに抗議と訂正を求める申入書を提出。TBS側の回答についても、「本質的な問題点には一切触れない回答」「極めて遺憾」として、BPO放送人権委員会への正式な申立てを行う方針を明かしていた。
今回の番組で、参政党側からの抗議について触れる場面はなかった。神谷氏はこの点にも反発している。