農家は怒り「ひどい話だね…」 自慢のトウモロコシ900本が盗難被害 数日前に畑に異変も 新潟・十日町市

新潟県十日町市で収穫直前のトウモロコシが盗まれる被害がありました。その数、およそ900本。農家自慢の品でした。
記者リポート 「こちらが被害にあったトウモロコシ畑です。21日の朝、収穫にきたところ、ほぼ全てが無くなっていました。その数日前には、獣防止の電気柵に異変があったということです」
盗難の被害にあったのは、十日町市仁田にある小嶋武夫さん(76)のトウモロコシ畑です。
わくわくファーム代表 小嶋武夫さん 「『奥まで1本もない』なんて従業員に言われて」 「ひどい話だね…」
21日午前5時、今シーズンの収穫を始めようとしたところ、実っているはずのトウモロコシがないことに気付いたそうです。
被害はおよそ900本、金額にして13万5000円相当です。
異変はその数日前にありました。畑は人里から離れた場所にあり、夕方から朝にかけて動物が近づかないよう手前の道に電気柵を設けているのですが…
わくわくファームのスタッフ 「土曜日の朝、こういう風に(電気柵がクロスした状態に)なっていた。おかしいですよね。普段、従業員だって分かること」
何者かがいじったのでしょうか…
小嶋さんの作るトウモロコシは甘味が強く、新発田市や新潟市など遠方からも客が求めにくるという自慢の品です。
わくわくファーム代表 小嶋武夫さん 「人が汗かきながら作ったものを、ただで持っていくというのはいかがなものかと。どういう性格しているのかなと思っている。ひどい社会だなと」
収穫の時期を分けて段階的に栽培していて、幸い、今後収穫予定のトウモロコシに被害はありませんでした。
警察が窃盗事件として捜査を進めていて、見慣れない人や車を見かけた際は通報するよう呼びかけています。