マッチングアプリに潜む危険「いつどこで自分が被害者に」高校生に注意を呼びかけ “デート商法”被害も

マッチングアプリを悪用して、出会った相手に高額な商品を買わせるなどの「デート商法」の被害が拡大しています。こうした犯罪に巻き込まれるのを防ぐため、警察が夏休みを迎える高校生に注意を呼びかけました。
■福岡県警 生活経済課・磯辺稀 巡査長
「今から、マッチングアプリの危険性などを理解してもらうために教養をします。」
福岡県警は福岡市の女子高校で、マッチングアプリやSNSに潜む危険性について啓発を行いました。
マッチングアプリをめぐっては、アプリでの出会いを悪用し、違法な勧誘を行った上、ウソの出資話で金をだまし取ったとされるグループが摘発されました。その被害者はおよそ390人、被害額は3億9000万円に上るとみられています。
ここ1年以内に結婚した夫婦の出会いのきっかけについて、およそ30パーセントがマッチングアプリと答えたというアンケート結果もあります。
街の若者は、どのような印象を持っているのでしょうか。
■街の人
「20代前半の時は結構していました。20人ぐらいは出会いました。手っ取り早いではないですが、お互いのニーズは合っているのかなと。」
「怖いですね。危なそう。若い子がマッチングアプリで事件に巻き込まれたり。ネットを使い慣れていない人は危ないと思います。」
マッチングアプリは、出会い系サイト規制法で18歳未満の利用を禁止していますが、18歳になった高校生が利用できるサービスもあることから、警察は注意を呼びかけています。
■磯辺 巡査長
「お金の話になれば要注意。SNSやマッチングアプリを利用する上でお金の話が出てきたら、ちょっと危ないかな、怪しいなと、危機意識をもって利用するようにしてください。」
■高校生
「簡単に出会えるから、いい印象しかなかったのですが、いつどこで自分が被害者になるか分からない。」
「自分が知らない人と会うことを頭に入れて、信用しすぎないようにしないと、犯罪に巻き込まれる可能性があることを覚えておきたいと思いました。」
気軽な出会いのツールとして定着しつつあるマッチングアプリ。その裏に潜む危険性を改めて理解した上で利用していく必要があります。
※FBS福岡放送めんたいワイド2025年7月24日午後5時すぎ放送