富山市の富山城址公園で先月下旬から今月にかけて100羽以上のサギが死んでいるのが見つかった問題で富山市はきょう会見を開き、ヒナの住みかだったマツの木を伐採したことが原因だったとして謝罪しました。
「このたびは大変申し訳ありませんでした」
この問題は、富山市の富山城址公園で先月下旬から今月23日までに合わせて107羽のサギが死んでいるのが見つかったものです。
富山市はきょう会見を開き、先月行ったマツの木の伐採時期が不適切でサギの大量死につながったとみられると発表しました。
富山市建設部 沼崎益大次長
「本市が自立前のサギの幼鳥がいたマツの木につきましてタイミングを見誤って伐採したことによるものとの結論に至ったものでございます」
富山城址公園では、護国神社の森から移ったとみられるサギが3年ほど前から巣を作り、周辺住民などからふんや騒音に関する苦情が寄せられていました。
市はこの対応として先月23日から27日にかけて石垣の上にあったマツ6本全てを伐採しました。
当時、富山市はサギの子育てはすでに終わっていると判断していましたが、実際にはマツの木を住みかとしていたヒナが多く残っていたとみられています。
ほかの専門機関には相談していなかったということです。
市が国立環境研究所に依頼した調査では、堀の水質や鳥インフルエンザの検査に異常はなく、市内の複数の専門機関の見解も踏まえ、マツの木の伐採が大量死の原因だと結論づけました。
富山市は今後、「専門機関などの意見を踏まえた慎重な対応を徹底する」としています。