「何もないよう祈るしか」 津波警報の福島県相馬市では防災無線が響き、海水浴場には旗

ロシア・カムチャツカ半島付近を震源とするマグニチュード(M)8・7の地震により津波警報が出た福島県相馬市の海岸では30日午前、防波堤の工事に従事していた作業員や地元住民らが高台に避難し、心配そうに海面を見守っていた。
午前11時前、普段であれば海水浴客らでにぎわう同市の原釜尾浜(はらがまおばま)海水浴場に、人影はなかった。好天で波も静かな海岸に、防災無線の自動音声が「津波警報。ただちに高台へ避難してください」と繰り返し響く。監視タワーには、「遊泳禁止」の幕と、津波を知らせる赤と白の格子柄の津波フラッグが掲げられ、緊急事態を告げていた。
高台には、地元消防団の消防車が待機。乗っていた消防団員は「海面を目視している。何か変化があったらすぐに報告する」と目をこらしていた。
また、防波堤のかさ上げ工事中に津波注意報が出たことを知り、高台に避難したという男性(30)は「津波をニュースで聞いたことはあったが、海の近くで実際に遭遇して怖かった」と話し、「注意報が警報になったが、解除を待つしかない。クレーンなどの機材があるので、何もないよう祈るしかない」と心配そうに海を見つめていた。