相次ぐ高温で熱中症対策強化=体育館のエアコン設置促進―政府

政府は7日、首相官邸で熱中症対策推進会議を開いた。石破茂首相は全国で最高気温が40度を超える地点が増えていることを踏まえ、熱中症対策の強化を関係省庁に指示した。避難所となる学校体育館へのエアコン設置の促進や、民生委員と連携した高齢者への呼び掛けなど5点。首相は「できることはすべて実行してほしい」と述べた。
群馬県伊勢崎市で5日、41.8度を観測し、国内の最高気温を更新。先月30日にはロシア・カムチャツカ半島付近の地震による津波で避難指示が出され、避難者の一部が熱中症の疑いで救急搬送された。強化する対策には、市区町村が指定した冷房施設のある「クーリングシェルター」の活用促進や、地震、津波、台風による避難時の熱中症対策なども盛り込まれた。
首相はまた、国民に対し、「エアコンの適切な利用、小まめな水分・塩分摂取などの熱中症の予防対策を取っていただきたい」と呼び掛けた。 [時事通信社]