9~11日は西日本で警報級の大雨…土砂災害や浸水に警戒を

九州に停滞する前線が12日にかけて北上する影響により、9~11日の3連休は九州や中国、近畿などの各地方で警報級の大雨となる可能性がある。気象庁は土砂災害や低い土地の浸水などに注意・警戒を呼びかけている。
記録的な大雨に見舞われた鹿児島県で9日、姶良市の土砂崩れで行方不明となった30歳代の女性の捜索が続いた。同市では計1万7000戸の断水も発生。復旧の見通しは立っていない。
一方で、北日本の上空には寒気が流れ込み、秋田県は8日夜に大雨となった。由利本荘市では1時間降水量が117・5ミリと観測史上最大を更新。同市は一時、約2万2700世帯(約4万9500人)に対し、避難情報で危険度が最も高い「緊急安全確保」を出した。市危機管理課によると、9日午前8時半現在、人的被害は確認されていないという。
気象庁は、10日午前6時までの24時間降水量は多い所で、九州北部150ミリ、南部100ミリ、近畿と中国が80ミリ、東北日本海側は60ミリと予想している。