大雨の被害について、熊本県玉名市の様子を伝えてもらいます。元木さん。
■元木寛人アナウンサー
こちら熊本県玉名市です。私は、市役所や市民会館が近くにある市の中心部にいます。現在、玉名市は雨は降っていません。午後3時以降、雨は止みました。
こちらの場所ですが、午前8時半ごろに撮影された写真では、辺り一面が水に覆われ冠水している状態でした。写真を提供していただいた方によりますと、水の深さは70センチほどあったそうです。こんな経験は初めてだと話されていました。道路や駐車場など、町のいたるところで冠水している場所がみられました。
私は正午すぎに玉名市に入りましたが、到着時は、視界が遮られるほど大粒の雨が降り続いていて、町を流れる川も水位が増して、茶色く濁った水が勢いよく流れていました。
また、市内では道路沿いの斜面の土砂が崩れている場所もありました。
近所の人に話を聞きますと、前の日の夕方は、いつも通りだったということで、10日夜から11日未明にかけて降り続いた雨による影響だとみられます。
市によりますと、敷地の上にある保育園や、幼稚園は休みで、ケガ人はいなかったということです。
玉名市岱明(たいめい)では、午後2時10分までの24時間雨量は453.5ミリで、観測史上最大の雨量となりました。
熊本県内ではこれまでに経験したのないような大雨となり、一時、大雨特別警報が発表されましたが、現在は大雨警報に切り替わっています。
県の災害対策本部によりますと、県内で土砂崩れに巻き込まれた方は2人、そのうち1人は心肺停止の状態です。また、川に流されるなどして少なくとも4人の安否が分かっていません。