中央道と長野道が合流する、長野県岡谷市の岡谷ジャンクション(JCT)付近で5~7月に実施された改修工事で、工事期間中に発生した事故は53件だったことが、長野県警高速隊のまとめでわかった。車線規制に伴い渋滞が発生し、前方不注意による追突事故が多発したとみられる。規制は18日から順次再開予定で、同隊は脇見をせずに運転し、車間距離を確保するよう呼びかけている。
2024年から断続的に行われているこの改修工事は、5月12日~7月25日に長野道岡谷JCT―岡谷インターチェンジ(IC)間の上下線で行われ、期間中は片側2車線を1本に規制した。NEXCO中日本によると、長野道の上り線で7月20日、期間中で最大となる12・1キロ88分の渋滞が発生した。
また同隊によると、中央道を含めて周辺で発生した53件の事故のうち、約6割にあたる31件が長野道の上り線で起こった。人身事故は9件で、全て追突によるものだった。
工事は29年頃まで断続的に行われる予定だ。同隊は「カーブが多いため、見通しの悪い場所では『この先は渋滞しているかもしれない』という意識を持ってほしい」と注意を呼びかけている。