大阪府立高校再編計画 15年後の適正数は136校→104校 4分の3程度に減らすべきとする試算

大阪府は少子化などの影響を受け、15年後の府立高校の数を現在の4分の3にあたる104校程度に減らすべきとする試算をまとめました。
大阪府では条例により、定員割れが3年以上続き、改善の見込みがない府立高校は、再編の検討対象になることが定められていて、これまで5年ごとに再編計画をとりまとめてきました。
府は、今後も少子化が続くと見込まれるほか、私立高校や通信制高校へ進学する生徒が増えていることなどを受け、新たな再編の方向性を定めるため、15年後の府立高校の適正数を試算しました。
その結果、2040年における中学校の卒業者数は、現在の約75%程度まで減少すると見込まれることなどから、府立高校の数は、現在の136校から32校少ない104校が適正であると示しました。
試算は18日に実施された会議で議論され、会議の出席にあたり吉村知事は「少子化にあわせた長期的な目線で高校の再編計画を実行していく。その上で、教育の質を向上させ、設備を改善し、また課題のある子どもを受け入れる体制を作ることなどが非常に重要だ」と述べました。
再編案を盛り込んだ府立高校の改革プランは議会を経て、今年秋ごろに策定される方針です。