埼玉県八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故を受け、県は現場周辺の住民や事業者に対し、金銭による補償を行うことを明らかにしました。
今年1月、八潮市で道路が陥没しトラックが転落した事故をめぐっては、現在も復旧工事が行われていて、現場周辺では交通規制や悪臭が続いています。
こうした中、埼玉県はきょう、住民説明会を開き、事故の影響を受けた419世帯、90事業者に金銭の補償を行うことを明らかにしました。
埼玉県 大野元裕知事 「私達としては一歩前進したし、少しでも住民の皆様、事業者の皆様のご不安を解消できることができればというふうに考えている」
県は、現場からおおむね200メートルの範囲内に住む人などに対し、1人あたり2万円、一世帯あたり3万円を支払うほか、事業者に対しては10万円を支払うとしています。
また、現場により近い範囲の住民や事業者には、事故の影響で損傷した建物の修理費用を補償するということです。
また、復旧工事の交通規制の範囲内にある事業者が休業などで売り上げが減少した場合、損失分の補償を行うとしています。
今回示された補償内容以外についても、「相談をいただいたうえで補償すべきものについては適切に対応する」ということです。