「年利15%の利息」と虚偽の投資話で7300万円詐取の疑い、3人再逮捕…計460億円集めたか

フィリピンでの事業を巡る無登録の社債販売事件で、虚偽の投資話で金をだまし取ったとして、警視庁は27日、同国の金融関連企業「エス ディビジョンホールディングス」実質的経営者の須見一被告(45)(兵庫県宝塚市)ら男女3人を詐欺容疑で再逮捕した。
発表によると、3人は共謀して2022年11月~23年2月、大阪府と岐阜県に住む40~60歳代の男性4人に「年利15%の利息を受け取れる」とうそを言い、同社の社債を購入させて計7300万円を詐取した疑い。
3人は、同社がフィリピンで手掛ける金融や不動産事業で多額の利益を上げていると宣伝していたが、実際は収益がほとんどなかった。昨年1月頃には、出資者への元本の償還や配当の支払いが滞っていたという。
警視庁は、3人が16年以降、全国の投資家約5500人から計約460億円を違法に集めたとみて、資金の流れを調べている。
須見被告は今月6日、国に無登録で社債の購入を勧誘したとして金融商品取引法違反容疑で同庁に逮捕され、その後起訴された。