ミニストップが店内調理のおにぎりなどの消費期限を偽って販売していた問題で、同社は1日、社内調査の結果を発表した。これまで23店舗で不正があったとしていたが、埼玉県と福岡県の別の2店舗でも同様の不正が確認された。
発表などによると、調理後すぐに貼るべき消費期限のラベルを数時間たってから貼ったり、一度陳列した商品にラベルを貼り直したりする不正が確認された。おにぎりの消費期限を14時間近く延ばして表示していた事例もあった。期限切れ商品の廃棄を減らす狙いなどがあったとしている。
対象店舗で店内調理品を食べた客2人から腹痛の訴えがあった。不正との因果関係は不明だという。
東京都内で記者会見した堀田昌嗣社長は「食の安全と安心を守り、正直な商売を実践することへの認識が甘かった」と謝罪した。再発防止策として、専任の品質管理担当者を新たに配置し、専用窓口を新設して内部通報体制を強化する。