赤沢再生相、訪米取りやめの理由めぐる一部報道を否定

Yoshifumi Takemoto
[東京 2日 ロイター] – 赤沢亮正経済再生相は2日午前の閣議後会見で、関税引き下げの米大統領令をめぐる一部報道を「事実でない」と否定し、「農産物関税引き下げの議論はない」と強調した。
赤沢氏が先週訪米を急きょ取りやめた理由について、米側が大統領令に日本のコメ輸入拡大を盛り込む意向を示したためと一部で報じられていた。
日米は7月に関税合意に至ったものの、相互関税の修正と自動車関税の引き下げが実施されておらず、日本側は大統領令を早期に訂正、発出するよう求めている。赤沢氏は「現在も事務レベルで協議が続いており、大統領令発出前に1回は訪米する」との見通しを改めて示した。
両国は米国からの日本のコメ輸入について、「ミニマムアクセス」と呼ばれる枠内で拡大することで合意している。
このほか赤沢氏は、自民党内で8日をめどに事実上のリコールである総裁選の前倒し是非が判断されるのを控え、石破茂首相が経済対策の策定検討を始めたとの報道についても否定した。