阪神、リーグ優勝秒読み 道頓堀では「万が一」備え…人形に救命胴衣

プロ野球・阪神タイガースの2年ぶりリーグ優勝が目前に迫る中、大阪・ミナミの道頓堀川にかかる戎橋近くの串かつだるま道頓堀店(大阪市中央区)では、店頭に飾る人形「だるま大臣」に救命胴衣が着せられた。関係者は「万が一に備えて」と警戒している。
1985年にタイガースが21年ぶりにリーグ制覇した際、興奮したファンらがケンタッキーフライドチキン道頓堀店=閉店=の前に飾られていたカーネル・サンダース人形を道頓堀川に投げ込み、長らく行方知れずになった。その後、タイガースは長らく低迷し、ファンの間で「サンダースの呪い」と言われ続けた。
「だるま」は、投げ込まれてもすぐ見つけられるようにと対策。2023年の前回リーグ優勝前にも着けたが、被害には遭わなかったという。
だるま大臣は、台座を合わせて高さ約180センチの樹脂製。目とあごが動き、「二度漬け禁止、ソースはかけて食べてや」と音声が流れる。
タイガースが前回リーグ優勝した23年9月14日夜は、多数のファンが戎橋周辺を埋め尽くし、26人が川に飛び込んだ。今年は大阪・関西万博の会期とも重なって多数の人出も予想され、府警も警戒を強めている。【峰本浩二】