大阪・関西万博は、13日で閉幕まで1か月となる。人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の会場は駆け込みで来場者が増えており、日本国際博覧会協会(万博協会)は混雑対策を強化する。
万博の一般来場者数は、4月13日の開幕から今月11日までの約5か月の累計で1854万人(速報値)。万博協会が半年間の会期で想定する2820万人の達成は難しいが、2005年愛知万博(来場者2200万人)の同時期の1572万人を上回っている。
1日当たりでは、4月は10万人を切る日が大半だったが、9月6日には初めて20万人を超え、20万9837人を記録した。万博協会が最大と想定する22万7000人に近づいており、会期終盤に向けて来場者が増える見通し。
来場者は、入場券の購入時に来場日時を予約する必要がある。10月13日の閉幕まで、平日の午前中や土日祝日は空きがほとんどないという。万博協会は、予約が取れない場合でも入場券の払い戻しはしない方針で、入場券の購入者に早期に予約するよう呼びかけている。
混雑緩和の対策として、今月13日からは入場ゲートを開く時間を午前9時から10分前倒しする。入館待ちの行列を解消するため、各パビリオンには、予約制の導入を強く推奨している。
入場券の売れ行きは好調だ。販売枚数は損益分岐点の1800万枚を超え、5日時点で2070万枚に達した。グッズ販売も伸びており、運営収支は黒字となる公算が大きい。