早期解散「国民は厳しい目」=立民・安住氏、自民けん制

立憲民主党の安住淳幹事長は14日のNHK番組で、自民党の新総裁が次期首相に就任した場合、早期の衆院解散・総選挙が行われるとの見方について「にぎやかに『メディアジャック』し、人気を借りて議席を増やそうと思っているなら、国民は厳しい目で見るのではないか」とけん制した。野党間の選挙協力に関しては「個別選挙区、それぞれの地方で話し合いは十分可能だ」と意欲を示した。
安住氏は物価高対策を巡り、与党が参院選で掲げた現金給付案は「国民の理解を得られない」と否定し、近く自民の森山裕幹事長と会談する考えを明らかにした。ガソリン税の暫定税率廃止に関する与野党協議について「10月の(臨時)国会が始まるころには合意を得たい」と述べ、早期の取りまとめを目指す考えを強調した。
臨時国会での首相指名選挙の対応に関し「野党で野田佳彦(立民)代表に投票してもらう環境づくりをしたい」と説明。「ミッション、期限を決め『この指止まれ』でやるのが連立政権だ」とも述べ、物価高対策などを軸にした野党の結集を図る考えを示した。
自民中心の政権が続いた場合の内閣不信任決議案提出については、「一定の期間、政権をしっかりチェックすることが大事だ」と話し、当面の政権運営を見極めた上で慎重に判断する方針を明らかにした。 [時事通信社]