電車内で高校生の女子生徒に性的暴行を加えたとして、不同意性交等の罪に問われた元滋賀県守山市職員、木曽俊也被告(42)=懲戒免職、京都府亀岡市=の初公判が16日、京都地裁で開かれ、被告は「間違いございません」と起訴内容を認めた。検察側は懲役5年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は10月28日。
起訴状などによると、被告は5月15日夜、JR山陰線の電車内で、隣に座っていた女子生徒に性的暴行を加えた。
検察側はこの日の冒頭陳述や論告で、女子生徒が眠っているのを確認した上で犯行に及んだと指摘。「卑劣な犯行で多大な精神的苦痛を与えた」と指弾した。弁護側は「被告は心から懺悔(ざんげ)している」と主張。被告は被告人質問で「一生をかけて償う」と述べた。
京都府警によると、事件翌日、女子生徒が高校の教諭に相談し、発覚した。女子生徒は「恐怖と驚きで声が出せなかった」などと説明したという。